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芍薬(シャクヤク)
〜美人の代名詞ともなっている花のひとつ〜
漢方薬として用いられるボタン科の多年草です。 初夏に大ぶりな紅・白色などのボタンに似た花を咲かせます。 アジア大陸北東部の原産。 品種が多いのも特徴です。 牡丹が「花王」と呼ばれるのに対し、芍薬は花の宰相、「花相」と呼ばれています。
成分
たんぱく質、β-シトステロール、トリテルベノイド。
作用
美白・消炎・鎮痛・抗菌・止血・血行促進など。肌にうるおいを与え、肌あれを防ぐ効果があるといわれています。
起源
中国北部からシベリアが原産のボタン科の植物で、根を使用します。美しく優雅な花が古くから愛されてきました。
民間療法の例
胃痙攣を起こした時、陰干しした花弁に、おろし生姜・砂糖を加えて飲まれることがあります。
マメ知識
イギリスの伝説では、過ちを犯した妖精が不面目を恥じて芍薬の陰に隠れたため、花が赤く染まったとされています。 花言葉の<恥じらい>もそれにちなんだものだとの説もあります。 また日本には、美人の形容として「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という諺があります。