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地黄(ジオウ)
〜欧州でも元気になれるハーブとして人気上昇中〜
漢方薬として用いられるゴマノハグサ科の多年草アカヤジオウの根です。 初出典は神農本草経で、主成分はイリドイド配糖体カタルポール。 漢方薬の地黄は「アカヤジオウ」の根を陰干ししてできる「生地黄(しょうじおう)」、生地黄を天日干ししてできる乾地黄(かんじおう」)と呼ばれるものと、 生地黄を酒と共に蒸してできる「熟地黄(じゅくじおう)」と呼ばれるものがあります。 一般的に地黄と呼ばれるものは乾地黄を指します。単体として使われることよりも調剤生薬として使われるケースが多いです。
成分
イリドイド配糖体、ステロール:β-シトステロールなど糖・糖アルコール、アルギニンなどのアミノ酸。
作用
血液促進、免疫調節作用、抗酸化作用、滋養強壮などが主な効用といわれます。 また、内服薬として利用した場合、補血・強壮・止血の作用が期待できます。 外用では腫れものの熱をとり、肉芽形成作用があります。
起源
中国原産で、北京の紫禁城付近でよく見かけることができます。 日本には、奈良時代に薬用の目的で持ちこまれました。 別名を「レーマンニア」とも言い、最近では欧米などでも強壮と疲労回復をサポートするハーブとしても知られています。
民間療法の例
切り傷に生の根茎のしぼり汁をつけると止血効果があると言われています。
マメ知識
淡紅紫色の美しい花をつけるので、ヨーロッパでは地黄の仲間が花屋さんでも売られているそうです。