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パチュリ油
〜森林や土をイメージする元気を呼び起こすスパイシーな香り〜
パチュリは主にインドネシア、マダガスカル、中国が原産国のしそ科の低木の植物から抽出された油です。 特徴ある香りは香水の成分としても良く使われているエキゾチックでややスパイシー系です。 パチュリ油は年月を追うごとに深く熟成され、質も良くなっていく性質があります。 その香りは食欲を抑制する働きがあると言われています。 また、収斂作用が高く、引き締める効果があると言われています。 漢方ではかっこうと呼ばれ、下痢などの時に用いられます。
成分
パチョリアルコール、αブルネッセン、カリオフィレン。
作用
食欲抑制効果・収斂作用・抗真菌・防虫効果があるとされます。
起源
唐の時代に体身香の材料としても使われていました。 また、沈香と並んで精神の擾乱や心痛を治すとされており、パチュリの葉を浸した水で身を清めたりするそうです。 いくつかのお経にも登場し、仏教でも重要な香りとされています。
民間療法の例
身体を暖め、神経の疲労を取り除き、沈んだ気持ちを効用させる働きがあるそうです。 また催淫効果が強く、東南アジアでは媚薬として用いられているとか。 また、インドでは南京虫除けのためにサシェ(香り袋)にして使われます。
マメ知識
「パチュリ」という名称の語感は東洋をイメージさせます。 その名の通りで、パチュリ油は主にインドネシア、マダガスカル、中国が原産地です。 西洋と東洋との貿易が行われた際に、最初に取引された精油だと言われています。 当初は医薬品として、そして香水として貴重な精油だったのです。 1820年代ビクトリア朝時代のイギリスでは、パチュリの香りがしみこんだショールがインドから輸入されて流行したという話もあります。