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カミツレ
〜やさしい香りが安心感を与え、心をリラックス〜
キク科のハーブで別名をカモミールと言い、日本でもハーブティー等で親しまれています。 名前は、古代ギリシャ人が林檎のような香りのするこの花をカマイ:khamai=大地、メロン:melon=りんご、すなわち「大地のりんご」と呼んだことが由来しています。 中国では母菊=ははぎく。 「母なるハーブ」「女性にやさしいハーブ」とも呼ばれています。 不安や緊張をやわらげ、気持ちを落ち着ける働きがあり、安眠を促す精油としてもよく利用されています。
成分
アズレン・ファルネセン。
作用
鎮静・睡眠誘導・美肌に有効だといわれています。
起源
ヨーロッパでは古く起源前2000年、古代バビロニアですでに薬用として用いられていました。 ギリシャ時代には、負傷して帰国した兵隊達の傷を癒すための浴剤として使用されていました。 日本には、1818年(文政元年)の6月、幕府は薬草60種類をオランダから取り寄せました。 この中にカミツレも含まれていました。 当時はカミルレと呼ばれていました。
民間療法の例
ヨーロッパでは皮膚の炎症を抑えるのに伝統的に使われていて、赤ん坊のオムツかぶれ等にも用いられていたそうです。 また、中国では月経痛や更年期障害などの民間治療薬に用いられていました。 ヨーロッパでは最も一般的な民間薬で、薬局だけでなく食料品店やスーパーマーケットのお茶コーナーでも売られているほどです。 また、化粧水や入浴剤としても利用されています。 「体から温まるカミツレ茶(カミールティー)」はヨーロッパでは、一般的な飲み物です。
マメ知識
人を癒すだけではなく、ヨーロッパでは「植物のお医者さん」という別名があるほど、弱った植物のまわりに植えると害虫予防の他、まわりの植物を元気にします。 空気もキレイにしてくれることから、イギリスのバッキンガム宮殿の庭園にも岩のベンチにこの花を生えさせて、その上に座って香りを楽しめるカモミールのベンチというものがあるそうです。